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2022.09.06 展覧会アーカイブ, 同時代ギャラリー展示, Exhibitions

湯澤洋 写真展『我我ワレワレ』

湯澤洋 写真展『我我ワレワレ』

2022.9.6 (tue) – 9.11(sun)

12:00-19:00(最終日は17:00まで)

我我ワレワレ

今週のギャラリーは、湯澤洋(とう・たくよう)さんの写真展『我我ワレワレ 中国人留学生ドキュメンタリー』を開催しています。

昨年2021年11月に同時代ギャラリーより出版された写真集『我我ワレワレ』の展覧会が満を待して開催となりました。

湯さんは、1994年生まれの上海出身。2017年に来日しました。2018年に写真表現大学へ入学し、本格的に写真について学び始めたそうです。

湯さんの作品のテーマは自身と同じ中国人留学生の生活を写真で追うドキュメンタリーです。

毎年開催されている修了展でのをきっかけに取材を始めました。最初は周りの友人から撮り始め、その友人のいわゆる口コミやWeiboでのやりとりで取材相手をあつめ、写真集では35組もの学生たちが掲載されています。

写真集では、その学生の顔写真、思い出の品や冷蔵庫の中身、そして本人の部屋を俯瞰的に撮影した写真と、本人にまつわるエピソードコメントが掲載されています。

本展では、その一部の学生たちのポートレート、部屋の写真を展示。そのほかに取材で撮った写真やスナップをプロジェクターで映しています。

初日の今日は、足を運んでくださった方の中に展示をご覧になって涙する人も。

日本で暮らす留学生の生活のほんの一部をぜひ垣間見ていただければ幸いです。

▶︎写真集「我我ワレワレ 中国人留学生ドキュメンタリー」

https://dohjidaishop.com/products/tangzeyang-dohjidai

▶︎湯澤洋「我我ワレワレ -中国人留学生ドキュメンタリー-」出版記念 トークイベント

https://youtu.be/D__RgoGmYdc

『我我ワレワレ』は、日本社会における在日中国人への偏見や無理解、無関心を払拭するひとつの糸口になるかもしれないと感じた。
—加藤義夫(美術評論家・宝塚市立文化芸術センター館長)、写真集序文より抜粋

「今度、国に帰ってきたら、一緒にご飯に行こうね」
空港で見送った友人の最後の言葉です。これまで何人に手を振ったことでしょうか。最初の時など悲しみで涙がこぼれたものでしたが。
—写真集あとがきより抜粋