Blog

ブログ

2022.03.21 展覧会アーカイブ, 同時代ギャラリー展示, ギャラリービス展示, Exhibitions

「箱と人との新しい関係展」「実験と探求 -紙と時計-」

「箱と人との新しい関係展」「実験と探求 -紙と時計-」
2022.3.8 (tue)-3.20 (sun)
12:00-19:00(月曜休廊、最終日は17:00まで)
「箱と人との新しい関係展」
「実験と探求 -紙と時計-」
今回、2週間にわたり、京都芸術大学プロダクトデザイン学科内で開催された、大江孝明先生主催の学生へ向けた2種類の勉強会の成果展を開催しました。
ギャラリーでは、「箱と人との新しい関係展」と題し、「箱」というモチーフを使って、今までの「箱」の使い方やイメージとは違う使い方を研究・提示しています。
他の授業とは違い、外部での展示・人に見せることを前提に進む授業。「〇〇をつくる」という明確な最終目標ではなく、あるモチーフを使って何かをつくるという自由度の高い制作中心の授業にやりがいを感じる学生が多いようです。
展示の作品は、見た目には「箱」に変わらないものですが、それは使い方であったり、箱の使用用途の考え方・視点であったり、楽しみ方であったり様々です。
例えば、「物を捨てるときあえて箱に入れて捨てる」その箱のデザイン、「箱」という物体の形を利用した照明、プロダクトを見せるための箱の形などなど。
学生さんそれぞれの「箱」の「カタチ」をご覧いただけます。
その制作の試作の数々や今までの展覧会の図録も展示。
ギャラリービスでは「実験と探求 -紙と時計-」と題して勉強会の成果展を開催。
「紙」という素材を使って時計を作る。そのために個人個人が実験と探究を重ねる勉強会で、第1回目の開催なのだそうです。
学生さんでサンプルを持ち寄り、紙で「なにか」を作るための実験から始まります。
最初は辞書ケースを作るための実験をする。紙の厚みや素材などを確かめて、最終的に辞書ケースを作ります。
次は、ドライフラワーを立てる支えを作るための検証をして、つくって、最終的にそれぞれの学生さんなりの「壁掛け時計」をつくるための検証をして、モノを完成させます。
素材をひたすら吟味し、「時計」という完成品をつくるために試行錯誤を繰り返すその工程は「仕事」にするための第一歩といえます。
受講した学生さんも、制作中心に行い、指定された一つの素材で製品をつくる「いつもと違うモノの作り方」で作ることに手応えややりがいを感じる方が多かったです。
連日たくさんのご来場の方で賑わった今回の展覧会。
自分の作った製品が売れたり、作品を外部の人に評価されたり。
学生さんたちも得られたものがたくさんあったのではないでしょうか。
今回、今年の1/10-1/17に開催された「VIC2022」
に出品していたキナ ユウヒさんも今回の展覧会に出品しておられました。
(一番左端)
こっそりスタッフも箱を楽しみました。
ぜひ、学生さん方のこれからの活躍にご期待ください!