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2022.01.10 同時代ギャラリーインタビュー, 展覧会アーカイブ, 同時代ギャラリー展示, ギャラリービス展示, Interviews, Exhibitions, オンライン配信

「VIC2022」

「VIC2022」
2022.1.10 (mon.) -1.16 (sun.)
12:00-19:00(最終日は17:00まで)
今週のギャラリーでは、京都芸術大学に在学する22名によるグループ展「VIC2022」を開催しています。今回、普段は明るいギャラリービスが暗い空間に、対比してギャラリーは明るい空間に仕上がっており、普段のギャラリーとは違う雰囲気を味わっていただけると思います。
この「VIC2022」の「VIC」は「visual identity connect」の略。「ヴィック」と読むそうです。
ゼミ展ではなく、学科の垣根を越え様々なジャンルで学び制作している学生が集まった展覧会で、企画・空間演出はもちろんすべて学生が手掛けています。
企画した3回生の濱岡峻里さんによると、最初は1〜2回生時に立ち上げた、後輩(1回生)に学習成果を知ってもらうための企画だったとのこと。昨年3回生になり、「プロになる」「就職する」「フリーランスになる」といった、卒業後社会に出る、というプロセスが見え始めた時に、学生でいる間の「社会とのつながり」を模索するべく、自身の制作を総括しつつ、より多くの世代ひいては学校の外の「社会」に作品を鑑賞していただく機会を得る企画に変化したそうです。
実際、最初は2020年中に開催予定でしたが、2度の延期を経て今回の開催に至りました。2年のうちに学生たちの中に現れた変化は、制作のこと・心境的なこと、さまざまなはずです。その中でもそれぞれの学生たちの中で「これがやりたい」「これが好き」「これを作る」という1本筋が通った作品を、社会に生きる私たち「鑑賞者」に提示しています。
展示空間も含め、見応えあるとなっておりますので、ぜひご高覧ください。
visual identity connect.
学生から次の段階に進むとき、社会性の構築は必要不可欠である。
今のコミュニティに満足し、歩みを止めることはこれからの表現の可能性を
狭めてしまうのではないか。
そんな想いの元、VICに参加した22名が表現を通して未知の「誰か」と
関わることで、自身の世界を拡張していくことを目的とする。
Shiori Kikuchi/Haruna Kitagawa/Suzuna Hishiki/Sari Izumi/Yuto Oku/Emiri Hirata/Ryusei Suzuki/Ryuju Nishikawa/Chiharu Tsubokura/Sakura Hayashi/Mina Matsui/Akiko Yano/Koharu Takeuchi/Kosuke Hiruta/Yuhi Kina/Ayumu Harada/Anzu Matsuzuki/Ryuki Fujita/Shunsuke Hino/Hibiki Murakami/Fuki Tanaka/Shunri Hamaoka
1/14金曜日には、企画された濱岡峻里さん(写真右)と、田中楓輝さん(写真左)のお二人でギャラリートークをオンライン配信にてしていただきました。
ギャラリー入り口。
手前のAギャラリーは「明るい空間」
奥のギャラリービスは「暗い空間」
受付ではオリジナルポストカードを配布。
今回、ゼミ展はない学生主体の展示とその特有のパワーあって将来が期待できる作品群、そして普段のギャラリーとは違う雰囲気が味わえることも相まって、観る側の私たち「鑑賞者」の評価は抜群に高かったといえるでしょう。
今後の皆様の活動に期待です。
それはそうと、2年前、スタッフがまだスタッフではなかった頃、寄らせていただいた京都芸術大学さまの卒展にて立ち寄ったショップで、ステッカーを購入してパソコンに貼っていたのですが、その作者さんがこの展覧会に出展されていました。こんな偶然というのはあるもので、時の流れを感じつつここで巡り合えるなんて!と感激しました。