このたび、京都・東九条にあるGallery GARAGEにて、アーティストToshifumi KakiuchiとNadeshiko09による二人展「分岐展」を開催いたします。 

いま東九条エリアは、多様な文化的ルーツと地元の息づかいが混ざり合う場所として、静かにアートの新たな発信地として注目を集め始めています。 その中で、倉庫を改装した開かれた空間＝Gallery GARAGEは、「制作」「対話」「交差」の場として可能性を育んでいます。 

本展は、異なる視点と方法をもった二人のアーティストが、それぞれの「分岐点」に立ち、生まれては消えていく感情や感覚を可視化し、 それらがどのように再び交差しうるかを問う試みです。

 ■ 公開制作｜6月1日〜14日 

展覧会に先駆け、6月1日から14日までは、ギャラリーを「開かれた制作空間」として開放。 アーティストが目の前で制作を行う様子を、どなたでも自由にご覧いただけます。 この取り組みは、地域とアートをつなぐ橋渡しであり、Gallery GARAGEとしても初の試みとなります。 

■ オープニングイベント｜6月15日（日）15:00〜17:00 

音楽家RentaroÄb0をゲストに迎え、Toshifumi Kakiuchiによるライブペインティングを実施。 自身の精神のバランスを取るため、身体へエネルギーや活力をまわすため、日常的に行っている「踊る」という行為。 その身体感覚に委ねながら、Rentaroの音と共鳴し、リアルタイムで作品を生み出します。 

 Toshifumi Kakiuchi

その都度生まれ、消えていく身体の表現。その痕跡として残されるペインティング。 「今、この瞬間」への感覚を呼び戻し、作品を通して鑑賞者を自らの内面へと誘う。 「無計画の計画」として生まれるその軌跡には、凝縮された祈りが宿る。 

Nadeshiko09

ポップなスタイルや漫画的表現を用いて、現代に生きる女の子たちの葛藤や精神的疲弊を描き出す。 明るさの背後に潜む無意識の欲望や感情を視覚化することで、 観る者に自身の“深層”と向き合う時間を与える。