Exhibition
展覧会情報
第12回 蒼樹写真展 「人間交叉点 with Companions on the Great Journey 」
蒼樹
| 場所: | ギャラリービス |
|---|---|
| 会期: | 2025-11-11(火) ~ 2025-11-16(日) |
| 時間: | 12:00-19:00 最終日17:00まで |
展覧会内容
私たちは時代とともにあります。これは避けようがありません。私たちは皆、「時代の人」です。ただ、私たち自身がそれを自覚しているかどうか、またその時代をどのように認識し自分とのかかわりをどう見ているかは別の問題です。私は、写真もまた、・・・撮る人間が「時代の人」であるのと同様に・・・時代の産物だろうと思います。
私たちはごく日常的なレベルでガザにおけるイスラエルによる悪逆非道な虐殺行為を見ています。こんなに世界規模でつながっている人類は、いまだかつて存在しなかったでしょう。そして、「大」航海時代にもなかった規模で、人々は「来た、見た、会った」を行為しています。 この京都にも約6万人の外国人が住み、観光には年間1100万人程度の人々が海外から訪れています。そして、そこには、程度・濃淡こそ違え、無数の「出会い」があります。その出会いを私は「人間交叉点」が形成されると表現してみました。私も鴨川を主舞台にして多くの外国からの訪問者たちと「出会い」ました。その私的「痕跡」がこの写真たちです。
一説には、今からおよそ6万年前に「出エジプト」をしたといわれるホモサピエンスは、分散・拡散からボーダーレスな相互交流、混在・混合化を進めてきて、今に至ります。幾世代か後の人々の間では固有の、何国人とか、人種的・民族的に何人だという言葉はどんどん意味を持たなくなるでしょう。この地球上に生存する唯一の人類であるホモサピエンスは、今まさに同じ局面を体験しています。そして、悲しいかな自己破滅の可能性を濃厚に抱えた歴史を共有し体験してもいる「同伴者」です。
そういう時代的局面で、私たちは何を考え、どうふるまうべきか。そんなことを考えてみようと思って、今回の写真展を計画してみました。