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2021.11.09 展覧会アーカイブ, 同時代ギャラリー展示

難波由美子回顧展

「難波由美子回顧展」
2021.11.9-11.14
12:00-19:00(最終日は17:00まで)
今週のギャラリーでは、「難波由美子 回顧展」を開催しています。
難波由美子さんは、1960年大阪府に生まれ、嵯峨美術短期大学を卒業された後、子供たちへの絵画教室を営みながら、日本画の制作を続けておられました。
ご友人のお話によると、「ほんわかしているようで、芯のあるマイペースな人」であったといいます。今回の回顧展では、学生時代から病に倒れるまでの難波さんの作品をご覧いただけるわけですが、その画風の変化もお楽しみいただけます。
学生時代はパキッとした色合いで、そのあとは赤などの単色を基調とした人物画など、晩年は黄色で霞がかったようなふんわりとした風景画、という画風の移り変わり。
モチーフも、うさぎ・鳥・子供といった「小さいもの」を描いておられましたが、2010年代は風景を描くことにシフトしておられる。
(ちなみに難波さんのご主人に「彼女はいわゆる小さいものやモフモフしたものがお好きだったのでは?」と伺うと、「その中でも特にうさぎが好きだった」と答えていただきました。なるほど彼女の描くうさぎはなんだか抱きしめたくなります)
そして、結婚後に子育てのため絵を描く仕事から離れたものの、落ち着いたのち京都で絵画教室を立ち上げ、意欲的に制作を始めた、というエピソードから先述の人物評が伺えるのではないでしょうか。
そのほかにも、生前通っておられたという人形教室にて制作された人形たちや難波さんが使っていた絵具や家の表札、集大成の夢であったというアトリエ・ギャラリーの建設模型も展示。
人形作品は特に、未完成であった人形を、難波さんの先生にあたる人形教室「アイトワ」の森小夜子氏が完成に導いたという1作もあり、非常に感慨深い作品が並びます。
難波さんの「日本画」「動物」「子供」「風景」、好きなものを好きな作風で描いた作品群を、どうぞご高覧ください。
嵯峨美術短期大学日本画専攻科を修了した後も製作を続け、2019年にこの世を去った、難波由美子の日本画展。
難波由美子/Namba Yumiko
1960 大阪府豊中市に井筒家の二女として生まれる
1981 嵯峨美術短期大学卒業
1983 同、日本画専攻科終了
   大阪府島本町で児童画・水彩教室主宰(~1987)
1987 結婚『難波由美子」に改姓
1988 「井筒由美子日本画作品展」(茨木市)
2004 京都市西京区で児童絵画教室「アトリエ吾木香」主宰(~2017)
   嵐山の人形工房「アイトワ」で人形製作の指導を受ける(~2016)
2006 第1回作品展「根っこのちから」(桂坂野鳥園)
2007 第2回作品展「のびゆく芽~空へ」(桂坂野鳥園)
2009 第3回作品展「われのきかおる」(桂坂野鳥園)
2010 第4回作品展「ようこそようこそ」(ラクセーヌ2階)
2012 第5回作品展「掌 このてのひらから」(桂坂野鳥園)
2019 11月16日 永眠
初期の作品。
中期の作品
後期の作品
人形教室「アイトワ」さんで作られた人形たち。
生前営んでおられた絵画教室「吾木香」の看板や、家の表札、使っておられた絵筆など。
神戸に土地を買い、建設予定だったというアトリエ兼ギャラリー。
着工の数日前に由美子さんは病に倒れ、計画は水泡に帰した。
その建築模型を展示。
自分の好きなことをつきつめ、制作を続けた由美子さん。
夢半ばにその人生を閉じられましたが、彼女の絵は残り、こうして同時代ギャラリーにて相見える機会となりましたことを、スタッフ一同嬉しく思います。