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2021.02.23 展覧会アーカイブ, 同時代ギャラリー展示

秋山はるか 個展 「日々の火と火の記録」

【秋山はるか 個展 「日々の火と火の記録」】

会期:2021年2月23日(火)〜2月28日(日)
時間:12:00〜19:00(最終日は17:00まで)
展示会場:ギャラリー

 

 

泥の水にお花と石、かき混ぜて泥味噌スープ、器に注ごうね。小学校の頃、近所のおばちゃんと陶芸教室に通い始めた。その時から、モノ作りとは焼いて作ることなのだと、私の身体に刷り込まれたように思う。ままごとの延長から始まったモノ作りは、大人になって生活へと変わる。日々の何でも無いことも特別なことも、モノに記録し刻み、燃やし、焦がす。私にとって日々は火々。今日も燃やし重ねたモノを並べてみる。日々が続く限りそれは延々と繋がり続いていく。

 

〈秋山はるか / Akiyama Haruka〉
美術家。1986年生まれ。2011年京都市立芸術大学大学院修士課程修了。「時間の重なり」をテーマに作品制作を続ける。主に陶作品を制作。京都を中心に関西、四国、北海道、中国、韓国等、各地で作品を発表。シャーマンアートコレクティブ「MuDA」のマネージャー兼アーティスト。2児の母。
https://haruka-akiyama.wixsite.com/ceramic/

 

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紙に火で描いたドローイング366枚とお皿を象った陶芸作品、日々の生活を想起させるモチーフによるインスタレーションを発表します。

昨年1年間の毎日を表しているという366枚のドローイング。ぽっかりと空いた「穴」には、予定されていたものがコロナ禍の影響でなくなってしまったという意味が込められています。しかしながら秋山さんにとっては、陶芸の作品を制作する過程で穴をあける(=彫る)という行為も大切なものであり、穴があく・穴をあけるということについて一概にネガティブなイメージを持ってはいないそうです。

展示室の一角に置かれているのは、作品制作で使用しているテーブル。その上には海辺で拾った丸太や写真を転写した石、息子さんが使っていたスプーンなど、秋山さんの日常を拾い集めたような物が並べられています。

また奥の小部屋では、秋山さんがマネージャーを務めるシャーマンアートコレクティブ「MuDA」による『究極踊り』の映像が流れます。MuDAもコロナ禍によって様々な公演の予定がなくなり、その中でも出来ることとしてこのようなパフォーマンスを日々行なっていたそうです。

 

〈シャーマンアートコレクティブ「MuDA」〉
ダンサー、振付家、美術家、整体師、身心術研究家の QUICK(福井貴彦)を中心に、2010年、京都で発足。活動内容は、究極事、究極踊り、究極身心術、モノ作り、の研究、実践、伝播活動。2018年「ムーダ整体」開業。
2019年「ムーダ屋」開業。過去作に「究極踊り」(日本/ 2020-)、「想起すること、察知すること」(京都/ 2019)、「立ち上がり続けること」(京都、スウェーデン/ 2018-2019)、「ゴミが空から降ってくる」(京都/ 2018)、「SEMEGIAI Random」(台湾、ジャカルタ、ジョグジャカルタ、北海道、京都/ 2015-2018)、「MuDA 鉄」(瀬戸内国際芸術祭・犬島/ 2016)等。
https://muda-japan.com