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2015.10.20 展覧会アーカイブ, 同時代ギャラリー展示, 企画展, 2015, Exhibitions

「紡ぐ」 朴 善化・박 선화 展

今週の展示 『 「紡ぐ」 朴 善化・박 선화 展 』
会期:2015年10月20日(火)~10月25日(日)
12:00~19:00(最終日は18:00まで)

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日本画作家・朴善化の個展です。今週はギャラリーとコラージュでの同時開催となります。
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2000年から今日までの15年間、生まれ育った国の文化財である韓国高麗時代から朝鮮時代に至る仏教絵画の模写制作にこだわり、その技法と作品に込められた作者の意図を見つめてきました。
今回の展覧会では、これら仏画を中心に展示するとともに、前室であるcollageでは韓国仏画の技法と精神を生かした花の小品を展示致します。
絵を描くためには、絵の具、紙、筆など多くの物が必要となります。それらは、私にとって単なる物としての材料や用具ではありません。私は、それらを創り出した一人一人の「技」に支えられて絵を描いています。
私の役割は、幾つもの繭から繊維を引き出し縒りあわせて1本の糸にするように、模写制作によって学んだ先人の「技」や材料や道具の制作過程で込められたさまざまな「技」を紡ぎ1枚の絵にすることだと思い、この展覧会のテーマを「紡ぐ」としました。
「技」を紡いて絵にする私の技量は、支えて頂いている多くの方々の「技」に比べると、まだまだ未熟なものではありますが、ご高覧いただけますと幸いです。  (朴善化)
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金泥、手漉き和紙、天然の顔料。そして滋賀県守山にて伝統的な藍染めを行う工房・紺九の五代目・森芳範氏と共同で制作した藍の絵の具など長年の制作の中で選びこだわった材料を用いて、仏画や花々を描く日本画作家・朴善化。

ギャラリー、コラージュ両室を使っての大きな個展は、2009年から、2年ごとに開催しています。

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金泥の緻密な線の輝き、キラキラとした顔料の粒。。。様々な角度からみることでその美しさに驚きます。

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熟練の技が重なりできあがった作品の数々をぜひご覧下さい。

会期中作家は毎日在廊していますので、お気軽にお話してみてくださいね。

〈朴善化 Park Sunhwa/パク ソナ〉
2000年 京都市立芸術大学 研究留学生(日本画・模写)入学
2002年 京都市立芸術大学 研究留学生(日本画・模写)修了
2003年 京都市立芸術大学 美術研究科修士課程保存修復専攻 入学
2005年 京都市立芸術大学 美術研究科修士課程保存修復専攻 修了
2005年 京都市立芸術大学 美術研究科博士(後期)課程美術専攻(保存修復)領域 入学
2009年 京都市立芸術大学 美術研究科博士(後期)課程美術専攻(保存修復)領域 修了
博士号 芸術 取得

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