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2014.08.26 展覧会アーカイブ, 同時代ギャラリー展示, 2014

門 -mikado- 刀根和也個展

今週のギャラリーは『門 -mikado- 刀根和也個展』です。

刀根和也さんは1981年に大阪にうまれ、2008年に京都市立芸術大学大学院美術研究科日本画領域を終了し、お仕事をしながら継続的に日本画を制作されている作家です。

会場には150号の大作3点と他14点の作品を展示。
白、青、黒といったシンプルな色数で描かれた作品は、すっきりと澄み切った空気感が漂います。表面にのる顔料の粒が繊細な輝きを放っていてとても美しいです。

「雲龍文のように生きものの生命や動きがみえてくるような表現を絵に取り入れている」という刀根さん。(雲龍文とは、龍が雲の間を飛んでいく様子や風の流れをあわらした文様のことで、7世紀頃に制作されたとされる国宝『玉虫の厨子』にもみられる表現です)
作品に多く描かれるのは動物、月、ドラゴン、アフガニスタンの民族衣装をまとった人物などですが、その全てに静かな動きがあるようにみえます。

見る人それぞれがモチーフに対して自由に感じてもらえるよう、それらの姿形をはっきりと表すことはせずに、やわらかなタッチで捉えるようにしているそうです。

今回が初個展ということで、タイトルの「門」には、自身の制作の新たな「門出」という意味が込められています。
皆様、ぜひお越しください。

作家在廊日:26日(火)29日(金)31日(日)
会期:8月26日(火)~8月31日(日)
12:00~19:00(最終日は18:00まで)