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2020.12.22 展覧会アーカイブ, 同時代ギャラリー展示

清方 個展 —SPHINX—

【清方 個展 —SPHINX—】
会期:2020年12月22日(火)〜12月27日(日)
時間:12:00〜19:00(最終日は17:00迄)
会場:メインギャラリー

 

 

京都で活動する画家・清方による展覧会を開催しています。
濃厚に塗り重ねられた油絵具と筆による痕跡をしっかりと残した質感が特徴的な肖像画をテーマとした作品を展示します。今展が2020年最後の展覧会となります。
どうぞご高覧ください。

 

以下、会場ステートメントより——

 

[ポリシー]
私の作品は「絵画」を第一に感情を伝えるメディアとして捉え、現代における制作方法を独自に研究するものである。
個として生きる悲しみや孤独、それ故に輝く強さや美について
どのように眼の前に肉体化させることができるか?
多種多様なメディアが溢れる現代で、私が絵画というクラシックな方法を続ける理由は絵画ならばその達成が可能であると信じるからである。

 

[私の絵画]
私が常に注目している絵画の最もユニークな点は「タッチ」である。
タッチは、画家の手の動きの痕跡であり、見る者に画家の感情を追体験させることができる。タッチによって私が描くモチーフは、1990年生まれの私が子供の頃から慣れ親しんできた日本の漫画やアニメから多くを得た美意識を体現するものである。
それは、戦い、傷つき、美しく、汚れていく、物語の主人公である少年の姿であり、強くも儚い我々人間の希望的な似姿である。

 

[展示作品について]
現在取り組んでいる油絵作品は、タッチによってモチーフを触覚的に造形しようとするものである。
2018年にフィンセント・ファン・ゴッホに感銘を受けてスタートしたこの制作は、当初は写実に立ち返り、油絵の具をデッサンの道具として活用することが目的であった。肖像は自画像を契機として描かれたが、ドローイングとスケッチとの間を行き来するうちに、やがてタッチや色彩が変化し、最終的には異形とも言える全身像へと到達した。

 

〈清方 / Kiyokata〉
画家。京都市在住。絵画教室「みずいろ」を主宰。
1990 南あわじ市生まれ
2013 京都市立芸術大学 美術学部 美術科 油画専攻 卒業
2016〜京都市立下京渉成小学校にて滞在制作中
WEB:kiyokata.jp
Instagram:@kiyokata_oil