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2014.03.26 展覧会アーカイブ, 同時代ギャラリー展示, 2014

小野なな展「シリーズ地球表皮」

2014年3月25日ー4月6日(3/31月曜日休廊)
12:00-19:00(最終日は18:00まで)

今週のギャラリー展示は
小野なな展「シリーズ地球表皮」です。

 

 

水墨・CGコラージュなどが組合わさった平面・立体作品がずらり。

 

 

 

作家さん自ら育てた花をグラフィック加工し、
和紙に出力し、コラージュしたものと、
躍動感のある筆跡やにじみを組み合わせた作品は
質感がとても新鮮で、とても力を感じます。

 

 

おすすめです。

 

 

どうぞお立ち寄り下さい!

同時代ギャラリー
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小野ななHP  http://nanaono.main.jp/

art accessの記事より

「地球上に住み、ともに赤い血を持ちながら、争いの呪縛から逃れられない人類の三色の肌色を、漆黒の『墨』、黄茶色の『珈琲液』、象牙色の『和紙』に置き 換え、(直接の戦闘によるものだけではない)地球全体にかかわる破壊と殺戮へのやるかたない気持ちを画面に封入させながら、制作しています。」

こう述べる小野なな(从展出品)は、1990年代半ばから、白木の揺籃に鳥の巣に見立てて石膏の卵を置く立体「卵」シリーズを展開した。2008年頃から は細胞分裂や染色体のイメージを借り、核汚染、環境汚染、遺伝子組換え食物汚染、食品添加物など、目には見えないが、ヒトをはじめ、自然界や地球生物の生 態系を侵蝕して止まないものへの静かな警告を織り交ぜた作品を発表して、
今展にいたる。この20年余りにわたる、ふたつのシリーズによせる小野のメッセージは一貫している。

粗めの和紙に墨液や珈琲液による素地をつくり、そこに植物の成長過程などを題材とするコンピュータ・グラフィックスをコラージュしていく。水墨画とも言える、水に根ざした、生命体のミクロコスモスとマクロコスモスの図像をあわせもつ空間世界を紡ぎ出す。

いのちはそれでも花を咲かせる。

春には祝祭がはじまる。

そのいのちに敬意を表した作品群が出品される。