ギャラリービスでは、作家・今村直美による個展を開催します。
2週間の会期となっています。

今村さんは、北山でとれた杉の枝と、染織・装飾したフェルトを組み合わせて造形作品を制作されています。

フェルトに縫い込まれた装飾は、ヤミ族という台湾の先住民族が漁業で使う舟に描かれる呪術的な模様がモチーフとなっているとのこと。着物の帯や刺繍用の絹糸、鏡などをミシンや手縫いで繋ぎ合わせてつくった同心円を螺旋状に配置し、ぐるぐるとした渦を表現されています。

白と黒のフェルトをつかった作品では、一部が入口になっており今村さんの在廊時に限り中に入ってみていただくことができます。外と内とで異なる空間が広がっています。

また制作で余ったフェルトを利用して魚やカメレオン、かわいらしい不思議な生き物など小品も制作されています。

ダイナミックかつ細やかな装飾が見応えのある作品の数々、ぜひご高覧ください。

＊今村さん在廊日：火水曜は夕方頃より、木曜以降は終日在廊予定

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フェルトと杉の枝による立体作品
ひとは古来より自然界にある形に惹かれ、祈りの中に、あるいは生活に中に存在させてきた。
それが目に見えるモノであろうが見えないモノであろうが。
虚を実とし、その中に蠢く何かを作り出していくと虚が騒ぎだした。そのエネルギーが必要であったのか。

〈今村直美／Imamura Naomi〉
1986年　京都市立芸術大学美術学部染織科卒業
1997年　個展「境界」
ギャラリーすずき／京都
2008年　個展
マロニエ　Space５／京都
2014年　三つの個性～墨・立体・油画～
堀川御池ギャラリー／京都
2016年　６つの位置のストーリー
堀川御池ギャラリー／京都