作家紹介
アリアン・モノ
Ariane Monod《 アリアン·モノの絵画や木炭作品は、彼女が数々の旅のさなかに拾い集めた記憶を、壁面上にスクロールするかのごとく、パノラミックに展開する。水平に広がる構図と、アンフォルメルな色調の連鎖。それがために絶えず揺らぎつづける表象は、記憶と夢がしだいに薄れていくような性格を帯びている。それは、一本の映画フィルムがまるごと現像されるのを目の当たりにする感じである。完璧にコントロールされた技術のもと、この造形作家は、数メートルにわたる水平線をなす金属板上に、顔料を置き重ね、無限に変化させる。きらめく絹糸のように混じり合う色調のハーモニーには、どこか楽しさが感じられる。風景というよりはむしろ水のような、あるいは大気のような感触を生じている。作家がこの画廊の一壁面にえがいた素描には、うたかたの夢かげろうが、まさに字句どおり具現化されている。木炭が残した軌跡が織りなす風景は、展覧会終了時には消え失せるはずの、はかない運命にある。》
ニコル・クンス, フェルム・ド・ラ・シャペル, 2013
略歴
Studies & Training 略歴
2007 ジュネーブ芸術大学視覚科修了
2001-2002 ローザンヌ教育大学中等美術教育修了
1995-2000 ジュネーブ芸術大学卒業
絵画及び版画専攻
1992-1993 ヴェヴェイ美術学校予科修了
Exhibitions / personnal 個展
2013 同時代ギャラリー, Kyoto, Japon
2012 北ホール ドローイングウォール、ジュネーブ
2010 スペース２７＆スペース北煙突、クグラー工場 ジュネーブ
2008 スペース北煙突、クグラー工場、ジュネーブ
2006 リール・アートセンター、アクト・アート、ジュネーブ
2004 ポストスクリプタムギャラリー、ベルフォー／フリブール
2003 ヴァネの倉庫（展示スペース）、モンテ／ヴァレ
2001 ギャラリー・パン＆チーズ、ジュネーブ
Exhibitions / Collective 企画展
2013 礼拝堂の農場、ランシー／ジュネーブ
2011 クグラー・リミックス、クグラー工場のアーティストたち
壁画、北ホール、ジュネーブ
Mini a(R)t ure, クグラー工場のアーティストたち
2010 狂想曲, クグラー工場のアーティストたち
2009 パノラマ クグラー工場のアーティストたち, スペース北煙突
2007 50X50, クグラー工場のアーティストたち, スペース北煙突
2002 3 X 3, 承認 VD, スペース・アルロー、ローザンヌ
2001 3 X 3, 承認 GE, リール・アートセンター、ジュネーブ
3 X 3, 承認 VS, マルチニー領地, ヴァレ
1998 アーティストブック, 版画展, 食品ライブラリー
ジュネーブ
1994 ギャラリーオブザギャラリー, ミーネサリヌドベクス, ヴォ
受賞歴
2000 テオドール・ストラヴィンスキー財団賞
ジュネーブ芸術大学絵画科卒業展首席
作品
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