佐藤日奈子が紡ぎ出す刺繍の世界は、繊細な手仕事の中に命の煌めきを宿します。
「糸息手息」——それは、糸が呼吸するように動き、作家の手が静かに語る時間。生命の輝き、記憶の温もり、そして針と糸が生み出す新たな物語が、そっと心に響きます。日常にそっと寄り添うようなやわらかな質感と、刺繍ならではの立体的な表現を通して、佐藤日奈子が描く「いのちの瞬き」をぜひご体感ください。

1965年新潟県生まれ、横浜育ち。神奈川県川崎市在住。
1986年、文化女子短期大学部生活造形学科・染色科専攻卒業。卒業後は会社員として働く中で、創作への想いを持ち続けていた。その後、神奈川県のマルイファミリー溝の口「ア・ラ・カンパーニュ」にて自身の作品を販売（2009-2015）したことをきっかけに、刺繍作家としての道を歩み始める。以来、刺繍という表現を通して、自分らしい世界を丁寧に紡いできた。
現在は、刺繍作品の制作を中心に、展示やワークショップなど幅広く活動中。

ー受賞歴ー
2022 　創作手工芸展入選･特別賞
2022 　国立新美術館「21世紀アート ボーダレス展 煌星2022」入選
2023 　国立新美術館「21世紀アート ボーダレス展 Aurora2023」入選
2024 　創作手工芸展入選