街路樹　ガイロジュ　を縫って歩く

あるくあるく

歩くと雨が降る　イチョウの蕊が落ちる

光が散る

(遠くで誰かが笑っている)

きわに混じる　記憶のイエが見え

船着場まで歩く

泡が浮く

耳と髪の間をぬける風

安藤湖春

1998年名古屋生まれ
2025年現在京都市立芸術大学大学院修士課程在籍

日々を過ごす中で感じたことを（短歌）と造形物によって表現し、双方向からその感覚に近づくことを試みる。また、線や素材が図に見えたり、図に見えていたものが線や素材へと戻ること、短歌の性質や構造についても興味を持ち制作を行う。

cv
2025 1-2 「私たちに流れるいくつかの川　言葉は舟になる」　安藤湖春＋南沢想
2023 11 東九条芸術祭
2023 4 金沢アートグミ主催「卒展セレクション」
2022 5 個展｢表面張力」